PWSブッダセミナー/京都大学霊長類研究所・所内談話会
国境を越えて――野生動物研究者が避けて通れない法律の話
日時
2018年2月27日(火曜) 13:00-17:00
京都⼤学ではフィールドワークを基盤とした海外での野生動物研究を実施している。そうした研究にあたり、対象国・地域での調査許可の取得、サンプルの持ち出し許可と日本への輸入、コンプライアンスに配慮した研究成果の公表など、さまざまな法的手続きを必要とする。しかしながら、生物学研究者が先だって法律や法制度の理念を学ぶ機会はほとんどなく、手探りでこうした場面の解決にあたっている。平成29年5月には名古屋議定書の締結が我が国で承認され、ますますコンプライアンスについて意識する機運が高まっている。そこで本セミナーでは、環境問題に関する国際法の分野の専門家の先生方をお招きして、国内の野生動物研究に関係する法律の成り立ちと現在に関するお話しをいただく。また、参加者からこうした課題での疑問をいただき、ワークショップ形式で議論をする。
13:00~14:15
『ハードローとソフトローに生きた40年』
六車明(慶応⼤法科⼤学院 教授)
14:30~15:45
『野生生物に関する国際法と国内法 -法令遵守と公正取引-』
磯崎博司(上智大学大学院地球環境学研究科 客員教授)