愛媛県松山市生まれ。京都大学文学部哲学科出身、大学院文学研究科中退、理学博士。中部学院大学客員教授。「比較認知科学」という学問の視点から、チンパンジーの研究を通じて人間の心の進化を考えてきた。1978年から続くアイ・プロジェクトである。1986年からは毎年アフリカに行って野生チンパンジーのくらしの研究もしている。著書は「想像するちから」(岩波書店)ほか。日本学術会議会員、文化功労者。
1952年、東京生まれ。京都大学理学部卒、理学博士。30年以上にわたってアフリカ各地でゴリラの生態や社会の調査を実施し、それをもとに人類の過去の姿を追い求めている。同じ場所に暮らしているゴリラとチンパンジーの調査から、複数種の人類の共存についても考察。紛争が続くコンゴ民主共和国でゴリラと人との共存を目指した住民活動ポレポレ基金に参加、最近はガボンで生物多様性保全のプロジェクトを実施している。
1957年、犬山生まれ。理学博士(京都大学)。京都水族館エクゼクティブ・アドバイザー。1984年に沖縄で生態人類学的研究を行う一方で、ザイール(コンゴ民主共和国)で野生ボノボの生態学的・社会学的研究に着手。1991年に同国で暴動・内戦に巻き込まれ、フィールドをコンゴ共和国とタンザニアに移しチンパンジーの調査を行う。また、飼育下でもチンパンジーの行動学的・動物福祉学的研究に携わる。
1959年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門分野は植物生態学。アフリカ、南米、アジアの熱帯雨林で動物と植物との相互関係の研究をやり、総合地球環境学研究所では「日本列島における人間-自然相互関係の歴史的・文化的検討」という、理系文系あわせて100名あまりの共同研究を主導した。2012年4月から現職。霊長類(人間も含む)のたべものとすみかの研究を行なっている。
1955年、愛知県生まれ。京都大学理学部卒業。京都大学野生動物研究センター長・教授。専門は行動学、生態学、雪氷生物学。1982年にヒマラヤで氷河に住む昆虫やミジンコを世界で初めて発見して以来、世界各地で氷河生態系の研究を続けている。同時に、イルカやオランウータンなど様々な野生動物の生態や行動を学生と共に幅広く研究している。
1954年生まれ。京都大学大学院理学研究科で理学博士取得。専門分野は再生生物学、ゲノム進化学。本業はプラナリアやイモリといった再生能力の高い動物を使った再生研究。一方で、それらの 研究過程で培った分子生物学のノウハウをフィールドで野生動物や霊長類を追って研究している研究者に実習を通して広めている。ここでは、最新のゲノムサイエンスの驚異の謎解きについて紹介したい。