高校生の霊長類学一日現地実習
この夏休み、高校生たちが霊長類学を一日体験します。

日程
2015年7月16日(木曜日)
参加者
愛知県立明和高等学校(スーパーサイエンスハイスクール指定校)の高校生20名


PWSアウトリーチ活動の一環として、明和高校の皆さんを霊長類研究所/日本モンキーセンターにご案内いたします。 午前に霊長類研究所、午後に日本モンキーセンターへの受け入れを行い、研究員の一日を体験する企画です。 霊長類学の最先端の研究現場を見るだけでなく、研究を支えている雑務なども体験することによって研究者の生活を具体的にイメージしてもらいます。 高校生の皆さんが進路を考える上での良い機会となるよう、期待しています。


実施風景

午前の部 9時30分から
 京都大学霊長類研究所

ガイダンス
実習開始前に、松沢哲郎教授からレクチャーをうけました

1階の南プレイルームにて、チンパンジーの認知実験を見学・体験

4階のスカイラボ実験
(スカイラボは、こんな高いところにあります。京都大学ライブカメラ(終了)で、京都大学霊長類研究所の設備を見る)
ゲノム関係の実験解析室にて
早川特定助教から説明を受けているところ.

霊長研教員5名とまとめの質疑

正面玄関前で記念撮影後、 日本モンキーセンターに移動して、セミナーハウス白帝でお昼ごはんを皆で食べました
午後の部 13時30分から
公益財団法人日本モンキーセンター
www.j-monkey.jp
グループ分けの様子. 5班に分かれ、各キュレーターの引率で実習を行いました

高野キュレーター班:骨を読む~化石の機能形態学的研究入門~
骨を読む~化石の機能形態学的研究入門~ :多様な霊長類の上腕骨の比較

園内見学のほか、3500点以上の骨格標本などが収蔵された標本庫見学、骨標本観察実習・化石形態実習を行いました。 モンキーセンター所蔵の霊長類標本は、一部がこちらの飼育霊長類標本データベース「CaPriCo」で公開されています。

赤見キュレーター班:行動観察実習と動物園での教育活動
行動観察実習と動物園での教育活動:チンパンジーの行動観察
行動観察実習と動物園での教育活動:リスザルの島での観察
行動観察実習と動物園での教育活動:飼育員による行動観察の事例を聞く

早川キュレーター班:霊長類の味覚測定実習
霊長類の味覚測定実習:データをとる
霊長類の味覚測定実習:リスザルの味覚実験
霊長類の味覚測定実習:データをまとめグラフ化

新宅キュレーター班:歯の比較形態学実習
歯の比較形態学実習:実際に手にしてみる

標本庫・南園を見学した後、霊長類や哺乳類の骨標本を、実際に触れたりしながら観察実習を行いました。その後、レプリカ作成実習を行いました。

綿貫キュレーター班:『動物園学』の世界へようこそ
『動物園学』の世界へようこそ:作成したものをチンパンジーへプレゼント

飼育下の動物が幸せに暮らすために何が必要か、エンリッチメントとは何か、のレクチャーを受けた後、実際にエンリッチメントグッズの作成をおこないました。

統括
ビジターセンターに全員が集合し、各グループからの発表・実習のふりかえりを行いました。17時に無事終了いたしました。