日本のウミガメに関する学問や保全はこの20年で飛躍的に進歩したと言われ、海外の関係者からも評価は高い。その理由としては現場のボランティアと水族館、そして大学の研究者がうまく協働したからだともいえる。しかし、この協働関係が評価されたことはない。今回は小笠原、屋久島などウミガメの産卵地に視座をすえ、この協働関係を振り返り、反省点を後世に残すことを目的としている。