2013年7月6日(土), 7日(日)
京都大学霊長類研究所 大会議室
公益財団法人国際高等研究所, 日本学術会議、京都大学霊長類研究所
複雑なこころのしくみを知るためには、特定の見方に固執するのでは無く、複眼的・多次元的な思考が不可欠です。近年、既成の心理学の境界、またはそれを越えたところで、新しい形のこころの研究が進展しています。本シンポジウムでは、進化、発達、社会、感情、認知などの各分野の第一線で活躍する研究者の最先端の研究の現状を知ることで、さまざまなこころの研究を融合した、学際的なこころの先端研究の構築をめざします。 なお2013年がアイ・プロジェクト発足35周年および思考言語分野発足20周年にあたることを記念して、一新された霊長類研究所のチンパンジー施設見学も同時に行われました。
13:00-13:10 |
開会挨拶
松沢哲郎(京都大学霊長類研究所教授) |
13:10-13:40 | 進化モデルとしての家禽化:鳴鳥類の情動と社会性の変異
岡ノ谷一夫(東京大学大学院総合文化研究科教授) |
13:40-14:10 | 機械の向こうの私 ~ロボットへの心の知覚のメカニズムと神経相関~
高橋英之(大阪大学大学院工学研究科特任助教) |
14:10-14:40 | 感覚・運動・情動からみた『こころ』—自閉症スペクトラム障害を捉え直す—
柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所部長・上席特別研究員) |
14:40-15:10 | 休憩および霊長類研究所施設見学
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15:10-15:40 | 社会的認知の発達ー周産期からの検討
明和政子(京都大学大学院教育学研究科准教授) |
15:40-16:10 | 感情的意思決定を支える脳と身体の機能的相関
大平英樹(名古屋大学大学院環境科学研究科教授) |
16:10-16:40 | ヒト特有の推論の起源
今井むつみ(慶應義塾大学環境情報学部教授) |
16:40-17:10 | 休憩および霊長類研究所施設見学
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17:10-17:40 | 定型・非定型の知覚発達の実験的検討
山口真美(中央大学文学部教授) |
17:40-18:10 | 他者に対するフサオマキザルの感受性
藤田和生(京都大学大学院文学研究科教授) |
10:00-10:30 | チンパンジーにおける感覚間一致-言語の進化的基盤の探究-
足立幾磨 (京都大学霊長類研究所助教) |
10:30-11:00 | 個性を生むメカニズム -遺伝子、環境、脳内中間表現型 -
宮川剛(藤田保健衛生大学総合医学研究所教授) |
11:00-11:30 | 正直な行動を形成する脳のメカニズム
阿部修士(京都大学こころの未来研究センター特定准教授) |
11:30-12:00 | 分配の正義の認知的基盤:Rawlsと不確実性
亀田達也(北海道大学大学院文学研究科教授) |
12:00-13:00 | 昼食
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13:00-13:30 | こころの空間・こころの時間
北澤茂(大阪大学医学部教授) |
13:30-14:00 | チンパンジーとボノボを実験室と野外で研究する~2×2研究パラダイムの展開~
山本真也(京都大学霊長類研究所特定助教) |
14:00-14:30 | チンパンジーの社会性の心的基盤
平田聡(京都大学霊長類研究所特定准教授) |
14:30-15:00 | チンパンジーにおける社会的知覚
友永雅己(京都大学霊長類研究所准教授) |
15:00-15:10 | 閉会挨拶
長谷川寿一(東京大学大学院総合文化研究科教授) |
司会 | 西田眞也(NTTコミュニケーション科学基礎研究所上席特別研究員),
友永雅己(京都大学霊長類研究所准教授), 積山薫(熊本大学文学部教授) |